
仕事に育休から復帰して、まだたったの3ヶ月。
「まだ慣れないよね」なんて言葉をかけられる時期に、まさか会社から“退職勧奨”を受けるなんて――。
はじめての育休復帰。
子どもは可愛いけれど、毎日がバタバタでワーママ生活は正直しんどい。
まだ家庭と仕事の両立に慣れない時期に、悲しくもマミートラックに乗ってしまい、
それでもなんとかメリットを見つけ出し、前を向こうとしていた矢先に――
またしても辛い現実が、ワーママになったばかりの私の心に、重くのしかかりました。
- 育休復帰3ヶ月で退職勧奨された体験談
- 時短勤務ワーママの働きづらさと葛藤
- 「辞めない」と決めた理由と今の気持ち
本記事では、「育休復帰後わずか3ヶ月で退職勧奨を受けた、時短勤務ワーママのリアルな体験」をお届けします。
正直、ショックでした。
悔しかったし、何度も「辞めたほうがいいのかな」と自問自答しました。
でも、私は今もその会社で働いています。
辞める選択肢もあった中で、「働き続ける」と決めた理由と、そこに至るまでの葛藤をありのままに綴っていきます。
育休復帰から3ヶ月。「少しお話できますか?」と呼び出されて

復帰して3ヶ月目のある日、急に直属の上司に呼び出されました。
「今日、少しお話できるかな?」
たまたま時間が取れそうだったので会議室に向かうと、そこには声をかけてきた部長と、なぜか同じ部署の課長。
そして、思ってもみなかった話をされました。
- 正直、人が足りてて仕事がないんだよね
- 家庭が優先の人だと、渡せる仕事が限られるんだよね
- もちろん強制じゃないけれど、今後のキャリアのためにも転職したほうがいいと思う
そして提示された選択肢は3つ。
社員のまま評価にならない業務をするか、週3のパートになるか、退職するか。
つまり要約すると、「あなたの居場所はもうないのでやめてほしい」ということで。
はっきり「退職してほしい」とは言わないものの、それは「退職勧奨」と呼ばれるものでした。
育休復帰直後からやる気に満ち溢れていた私にとっては、どの道を選んでも、あまりにも理不尽で残酷な選択肢でした。
「退職勧奨」とは?ママになった自分はもう必要ないの?

退職勧奨とは、会社が社員に対して「自主的に退職してほしい」と促す行為。
解雇ではないけれど、言われた側からすれば精神的にはそれと変わらないほどの衝撃があります。
実際にそう言われたとき、頭の中が真っ白に。
でも短期間で2度目の異動。
何かがおかしい、となんとなく勘づいてはいました。
心のどこかで「ママになった自分は、もうこの会社に必要とされてないな」と薄々は気付いていたものの、実際に言葉で突きつけられると、想像以上にショックなものです。
担当業務が限られてしまうのは事実。
でも育休から復帰して、まだたった3ヶ月です。
育休復帰後に配属されたのは今まで経験のない部署。そしてなぜか3か月目にまた部署異動。
コロコロと会社の人事異動に振り回され、まだ評価される前に正当な理由もなく「もう辞めた方がいいんじゃないか」と言われたことは、悔しくてやるせなくて、どうにもこうにも涙が止まりませんでした。
時短勤務が「迷惑」だったの?ワーママとして働く辛さ

ワーママって、常に「申し訳なさ」を背負って働いている気がします。
- 子どもが熱を出したら休まざるをえない
- 時間内に終わらなければ、他の人にお願いして自分は先に帰宅
- キャリアの話から取り残される
ある程度は「産休前と全く同じとはいかない」と、育休復帰をする前から理解していたつもりです。
実際に退職勧奨を受けた理由の中に、「任せられる仕事がない」という説明がありました。
だけどそれって、「ママになった人はもういらない」と言われたようで、辛くて仕方がありませんでした。
家族とたくさん話し合って見えてきた、私の答え

家に帰ってすぐに夫にすべてを話し、
驚きながらも、「それは納得いかないよね」と共感してくれました。
だけど「これ以上しんどい思いをしてまで、その会社で働き続ける必要はあるの?」と聞かれたときは、心が揺れました。
でも、そんな話し合いと共に少しずつ自分の本音と向き合っていって、最終的に見えてきたのは…
「今、何を大切にしたいか」
というシンプルな問いだったんです。
退職勧奨を受けて、正直ものすごく悩みました。
「そこまで言われてこの会社にこだわる理由はある?」
「リスクがあるならこのまま辞めてしまったほうが、むしろいいのかも…」
と思った日もありました。
でも最終的に私が選んだのは、
「働き続ける」という道です。
理由はいくつかあって、
- 理不尽な理由に泣き寝入りして退職したくない
- ママになったからという理由だけでキャリアを諦めたくない
- ライフプラン的に今辞めるのは得策ではない
今の会社に不満がないわけじゃないけど、私は就職してからずっとこの会社が好きで、ここで仕事を続けてきました。
簡単に諦めたくない仕事だし、一緒に働く仲間もみんないい人たちだし、何より「ママになったという理由だけで退職推奨をされて、それを仕方なく受け入れる」ということが、今の私にはしっくりこなかったんです。
だからといって、これからすべてがうまくいくとも思ってはいません。
また退職を勧められるかもしれないし、悔しい気持ちを抱える日もきっとあるはず。
それでも――
「続ける」と決めた自分を、自分自身がいちばん応援したい。
そんな気持ちで、少しずつ前を向こうとしています。
おわりに|ワーママは、もっと自分を肯定していい

「ママなのに、ちゃんと働けてないかもしれない」
「家庭を優先にしたら、キャリアはもう諦めるしかないのかな」
そんなふうに感じてしまう日があっても、おかしくないと思います。
でも本当はもっと堂々と、ママである自分を肯定していいはず。
そう胸を張って言える社会であってほしいし、私自身もそうありたいと願っています。
もし今、「ワーママって辛いことばかりだな…」と感じているママがいたら。
それは、決して私たちのせいじゃないと思うんです。
働き方や社会の仕組みが、まだ十分にママたちの暮らしに寄り添えていないだけ。
だから、どうか自分を責めないであげてくださいね。
そして、どんな選択であっても、
あなたが「大切にしたいこと」に向き合って出した答えなら――
それは、きっと正解です。
もしいま、同じように悩んでいるママがいたなら、本記事が少しでも心の重荷を軽くできるきっかけになれたらうれしいです𓂃𓈒𓏸

泣きたくなっても大丈夫。
私たち、ちゃんと頑張ってるよ。
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